こんにちは、ライトです。
この記事では、あがり症になってしまう原因とその対処法について書きました。
この記事を読んでいるということは、あなたは今現在あがり症で悩んでいる、もしくは身近な家族や友人があがり症で悩んでいる、そんな問題を抱えているかもしれません。
しかし安心してください。
原因を突き止めることによって、あがり症は30%軽減できます。
あなたにもこういう経験はありませんか?
寝静まった夜に外からものすごい物音がして、恐る恐る外をのぞき込んでみると物音の正体は猫だった。
猫だとわかった瞬間、極度の恐怖や不安から解放された。
つまり根本的な原因や正体を知ることで、恐怖や不安から解放されるということです。
この記事の主な内容としては
- あがり症の根本的な原因とは?
- あがり症になってしまうメカニズムとは?
- どういう人があがり症になりやすいのか?
- あがり症は過去の恐怖やトラウマと密接に関係している
- 今すぐできるあがり症対策とは?
- 本番前の練習は最大の克服法!
になります。
それでは始めていきますね。
目次
あがり症の根本的な原因とは?
突然ですが、あなたはノルアドレナリンというのをご存知でしょうか?
このノルアドレナリンというのは神経伝達物質のひとつであり、緊張や不安を感じたときに分泌されるホルモンの一種です。
主な働きとして自律神経の交感神経を活性化させる役割を担っています。
このノルアドレナリンにより交感神経が刺激されてしまうと、体の心拍数、体温が上昇し、動悸や震え、呼吸困難など、あがり症特有の身体的反応が出始めます。
つまりあがり症の原因は人前での発表などにより極度に緊張してしまい、このノルアドレナリン値が急激に上昇してあがりの症状が出てしまっているんです。
しかし世の中にはあがり症になる人とそうでない人がいますよね?
なぜこの2つのタイプに分かれてしまうのか?
それは大まかに言うと交感神経が敏感に反応するかしないかの違いです。
つまり、あがってしまうのはあなたのせいではなくて体の構造の問題なんですね。
今あなたがあがり症で悩んでいるのなら、それは本末転倒です。
体の構造上あがってしまうだけで、別に恥ずかしいことでもなんでもありませんよ。
あがり症になってしまうメカニズムとは?
あがり症には主に心理的ストレス反応と生理的ストレス反応の2種類があります。
心理的ストレス反応とは不安、緊張、あせり、恐怖、挫折などの感情を伴うストレスのことを指します。
生理的ストレス反応とは動悸、体の震え、発汗、赤面など、体に何らかの影響を与えているストレスのことです。
あがり症は緊張やプレッシャーなどにより2つのストレス反応が過度に反応してしまい、震えや動悸などの身体的な影響を及ぼしてしまっているのです。
あなたにもこういう経験はありませんか?
例えば職場や学校などで1ヵ月後に人前で発表をしなければいけないことになった。
すると発表が決まった日から本番までの1ヵ月間、生きた心地がしなかった。
毎日不安に襲われて、本番の日が近づくにつれて恐怖も増してきた。
これはまさに心理的ストレス反応がフルに発揮されている状態です。
この心理的ストレス反応がフルに発揮された状態で本番に挑んでも、結果は目に見えてます。
いかにこの心理的ストレス反応、生理的ストレス反応とうまく付き合うかがあがり症克服のカギですね。
どういう人があがり症になりやすいのか?
そもそもあがり症になりやすい人はどんな人なのか。
あなたも下の項目が3つ以上当てはまっているのなら、あがり症の可能性があります。
ぜひチェックしてみてください。
- 常に自分に自信がない
- 人前で恥をかくのを極度に恐れている
- 他人の目や評価を人一倍気にしてしまう
- 誰かから見下されたり、批判されたりするのを嫌う
- 完璧主義者であり、ちょっとの失敗でも許せない
- 他人からよく見られたいという気持ちが強い
- 過去に傷ついたトラウマがある
ちなみに僕は5つ当てはまってました。(笑)
あがり症の人は常に他人の目を気にしてしまう傾向があります。
なので、人前でのスピーチのときや発表のときでも『恥をかきたくない』という気持ちが強く出てしまい、逆に意識しすぎて失敗してしまうということがよくあります。
それを回避するためには、まずマインドセットを変えましょう。
もし人前で緊張してうまく話せなかったとしても、『他人はうまく話せなかったことなど気にしていない』、『覚えていたとしてもすぐに忘れてしまう』こういうマインドが大事です。
実際あなたは過去に人前でうまく発表できなかった人のことを覚えていますか?
今まで長い人生を生きてきて、よほどのことがないかぎり覚えていないはずです。
なので、聞いている人はあなたがあがってようがあがってなかろうが大して気にしていないということです。
あがり症は過去の恐怖やトラウマと密接に関係している
あなたが今まであがり症を克服するためにいろいろな努力をしてきた。
しかし、それでもあがり症を克服できなかった。
その原因となるのがトラウマです。
トラウマという言葉はご存知だと思いますが、簡単に説明すると過去の失敗や恐怖体験によって感情が激しく傷つけられたことにより、嫌な気持ちが脳裏に焼き付いてしまった現象というのがトラウマです。
このトラウマというのは厄介で、過去の嫌な体験に似たような出来事が起こると、無意識に嫌な体験がフラッシュバックされてしまうという性質があります。
つまり考えないようにしようとしても勝手に思い出してしまうということです。
あなたは心的外傷後ストレス障害(PTSD)というのをご存知でしょうか。
地震や災害、事故などにより強い恐怖や精神的衝撃を受けたときに心身に支障をきたして日常生活にまで影響を及ぼしてしまう精神的な後遺症のことです。
これもトラウマの一種ですが、症状はやはり過去のトラウマを連想させてしまう出来事が起こると、記憶がフラッシュバックしてしまったり、全力で回避しようという心理的状況に襲われます。
このトラウマはどうすればいいのか?
一生トラウマと付き合っていかなければならないのか?
こういう疑問が湧く人もいると思いますが、トラウマはきちんと向き合えば克服できます。
主な治療法としてはカウンセリングが有効ですね。
催眠療法、トークセラピー、自己暗示療法などいろいろありますが、自分に合った治療法を試しながら探してみるというのが一番効率がいいと思います。
あがり症の人が抱えるトラウマは、人の前で大恥をかいたというのが一番多い原因だと思いますが、これもトラウマとして脳裏に焼き付いてしまっているので、人前に出るだけで無意識に嫌な気持ちが蘇ってしまうのです。
ここでのトラウマ克服法のアプローチとしては、チャレンジを極限まで低くし、少しずつ慣れていくというのが効果的ですね。
例えば人前で話すのに極度に緊張してしまうのであれば、最初は1人から始めてみる。
そしてうまく話せるようになったら2人に増やす。
こんな感じで段々と人数を増やしていけば、あがり症によるトラウマは克服できると思います。
今すぐできるあがり症対策とは?
まずあがり症対策で一番気をつけてほしいことは、普段の食事です。
なぜ食事に気をつけてほしいのか。それは食事によってメンタルが安定するからです。
毎日栄養の偏った食事をしていると、体も不健康になるのはもちろん心の不安定にも繋がってきます。
極端な例を出しますが、朝は食パンや菓子パン、昼はコンビニ弁当、夜はスーパーのお惣菜みたいな生活を毎日していると、どうなるでしょうか。
いつかは体や心に支障をきたしてしまいます。
そうなる前に対策を練っておく必要があります。
じゃあどういう食事を心掛けたらいいのか。
ここでは、とても簡単で今すぐにでもできる、シンプルな食事法について話していきたいと思います。
それは、糖質を制限する、ということです。
糖質制限ダイエットというのは聞いたことがあると思いますが、実は糖質を制限することであがり症にも効果があるんですね。
どういうことかというと、糖質をたくさん取ることによって急激に血糖値が上がりますよね?
それを下げるために体はまた血糖値を下げようとします。
すると血糖値が上がったり下がったりを繰り返します。
この急な糖質の上下運動があがり症の症状を悪化させてしまうんです。
糖質が極度に上がったり下がったりを繰り返してしまうと、緊張したり怒りやすくなったりとさまざまな精神状態が訪れます。
なので、できるだけ糖質を適切な量に制限させてあげる、というのがあがり症対策に最も有効だということです。
かといって糖質を極端に制限するのは体に良くないので、適度な量を取る、ということを心掛けてください。
簡単に例をあげるとこんな感じです。
- 菓子パンやスナックなど、糖質の多いものは避ける、または量を減らす。
- ジュースなどをミネラルウォーターに変える。
- 麺類は糖質が多いので、できるだけ控える。
- 白米を五穀米にしてみる。
もし職場などでスピーチや発表などがあり、あがってしまいそうで不安でしょうがないという人は、あえて食事を控える、というのも一つの手ですね。
午前中にスピーチがあるのであれば、朝はヨーグルト1個にしてみるとか、お昼過ぎにスピーチがある場合は昼食をサラダだけにしてみる。
これだけでもだいぶ効果が得られると思いますよ。
ぜひ騙されたと思って実践してみてください。
体感レベルで実感できると思います。
本番前の練習は最大の克服法!
やはり一番は事前の準備が一番効果的だと思います。
あらかじめ発表する内容や文章が決まっているのなら、練習するに越したことはありません。
スポーツや勉強、習い事でも練習をこなすごとに上達していきます。
人前でのスピーチも同じです。
自分で練習すればするだけうまくできるようになります。
人前で話すときは、話す内容、相手にわかりやすく伝えるということに意識を集中させてください。
くれぐれも自分に意識を集中させないように気をつけましょう。
典型的なダメなパターンは自分が震えていないか、緊張していないか、と自分にベクトルが向いている状態です。
この状態だと余計に意識してしまって、さらに緊張が強まってしまいます。
なので、ベクトルを相手に向けてあげる。
相手にちゃんと伝わっているかを意識して話すということが、最も重要なアプローチです。
簡単にまとめると…
では最後におさらいとして重要な点をまとめますね。
- あがり症は体の防衛本能により起こっている。緊張によってノルアドレナリンが大量に分泌され、それによって交感神経が刺激されてしまい、動悸や体の震えなどの症状が出てしまう。
- あがり症になってしまうメカニズムとは、心理的ストレス反応と生理的ストレス反応の2つのストレス反応が影響している。
- あがり症になりやすい人の特徴は、人の目を人一倍気にしてしまう、他人からよく見られたいという気持ちが強い、完璧主義者など、主に自意識過剰の人。
- トラウマは本人が忘れよう、気にしないようにしようと思っても、無意識にフラッシュバックされてしまう。なので、トラウマを感じないようにするのは体の機能上難しい。克服法としてはカウンセリングなどを受けるか、トラウマと向き合い小さなチャレンジを積み重ね徐々に体を慣れさせていくしかない。
- 今すぐできるあがり症対策は、まず糖質制限を行うこと。普段の食事がメンタルを安定させるのに重要な役割を担っている。アンバランスな食事をしていると、心の不調だけでなく体の不調にまで影響してくる。
- 本番前の練習は最大の克服法である。何事にも練習を積み重ねれば必ず上達する。スポーツでも勉強でも練習しない人が上位に入るなんてことは難しい。あがり症の人もスピーチや発表などを練習することによってある程度はうまくなる。
以上があがり症についての原因・対策のまとめになります。
この記事を読んで、あがり症になってしまう原因が大まかに理解できたのではないでしょうか?
この原因や対策を知っておくだけでも、あがり症に対する意識がだいぶ変わったと思います。
少なくとも体感的に緊張や不安が30%ぐらい軽減されたんじゃないでしょうか。
それでは今回はこれで終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメントを残す